第151章:クズ男の末路(3)

鈴木正大の一家が村に戻ってきてから、村全体の雰囲気が何となく不気味になった。

桃の里から町までの道路を無料で修繕してくれる人がいて、みんな喜んでいた。これからの生活がもっと楽しみになった。

鈴木正大の一家が戻ってきてから、前回の事件で彼らの家族を陥れようとした数軒の家に対して、牛の王の糞を取りに行くことを禁止するという噂が広まった。もし見つかれば、泥棒として扱い、派出所に連行するとのことだった。

もう一つは、田中村と藤山村から伝わってきた情報で、あの時の喧嘩に関わった人々が、十五日間拘留され、五百元の罰金を科され、さらに鈴木正大に二百元の賠償金を支払わされたということだった。

今では、その人たちは派出所から戻り、賠償金を支払いに来た人もいて、鈴木正大の一家もそれを受け取った。

しかし、支払いを逃れようとした家もあり、結果として鈴木花和に派出所に通報され、派出所の人々がすぐに来て逮捕しようとしたため、お金があるなしに関わらず、その日のうちに賠償金を支払うことを約束した。

多くの人々はため息をつき、教養のある人は本当に恐ろしいと感じた。

すぐに通報という手段を使うのだ。

彼らにはそんな勇気はない。

しかし、田中光秀、藤山公平、田中宏、藤山栄子など、今回の暴力事件の首謀者たちはまだ派出所に拘留されており、賠償金の支払いの他に、刑罰も科されるという。

賠償金を支払わない場合は、個人財産を没収して賠償に充てるとのことだった。

刑罰については、噂によると、この四人それぞれが少なくとも三年の刑を言い渡されるという。

二つの村で四人の犯罪者が出て、間もなくしてこの二つの村の評判は台無しになり、特に田中村は犯罪者の村と呼ばれるようになった。

このような事態に田中村の人々は怒り、田中宏、田中光秀の家を徹底的に破壊し、それでも気が収まらず、田中宏たちの親戚縁者の家々も激しく非難され、田中家の人々はまるで路傍の鼠のように、おびえながら生活するようになった。

田中志雄については、派出所の人々は本来、田中宏の母親、つまり田中志雄の祖母に面倒を見てもらおうと考えていた。

しかし、派出所の人々がそのことを切り出すと、田中家の老婆は大声で泣き叫び、自分自身が子供たちの世話になっているのに、このような廃人の面倒なんて見られないと言った。