宮崎高空が会社に戻ると、木野元彦が箱を持ってきて、「高空、お爺さんが何か送ってきたよ」と言った。
箱を開けてみると、中には保存容器に入ったイチゴが入っていた。
「えっ、イチゴだ!」木野元彦は驚いて言った。「このイチゴ、まだ青いみたいだね。お爺さん、なんで青いイチゴを送ってきたんだろう?」
彼は二箱のイチゴを机の上に置きながら、不思議そうに尋ねた。「このイチゴ、何か特別なものなのかな?」
そうでなければ、お爺さんがこんな遠くからイチゴを送ってくるはずがない。
しかも、このイチゴはまだこんなに青い。
宮崎高空は机の上の二箱のイチゴを見つめた。イチゴは先端だけが赤く、完全には熟していないものの、とても魅力的に見えた。
彼は黙って保存フィルムを開けた。
瞬間、イチゴの清々しい香りが漂ってきた。