第249章:現場告白大会(その1)

ドンドン!

外から誰かがドアをノックする音が聞こえた。

鈴木のお母さんは立ち上がって門を開けに行き、門の外に立っている宮崎家の祖父と孫を見て、中に招き入れた。

宮崎高空の祖父と孫が部屋に入ってきた時、ちょうど鈴木花和が自分を貶める言葉を言っているところだった。

祖父と孫は思わず口角を引きつらせた。

その言葉は確かに折田辻司が言ったものだろう。

なんて毒舌なんだ!

今、鈴木花和がその言葉を持ち出したのは、明らかに断りの意思表示だった。

「ハハハ、折田くん、私に会いに来るって言ってたのに、どうしてここにいるんだい?」宮崎お爺さんは突然大笑いしながら言った。「このお爺さんが先に会いに来なきゃならないようだね。」

折田正は宮崎お爺さんを見るや否や、感極まって涙を浮かべた。

杖をつきながらふらつきながら宮崎お爺さんの前まで行き、年老いた鋭い目から涙をポロポロと流した。

「司令官、うっ…」

そう言うと、杖を投げ捨てて宮崎お爺さんを抱きしめ、泣きながら言った。「司令官、生きているうちにまたお会いできて、本当に良かった!」

一同、「……」

さっきまであんなに威厳があったのに、まばたきする間に、泣き出して、まるで子供のように泣いている。

宮崎お爺さんは折田正を抱きしめ返しながら笑って言った。「折田くん、もう老折田同志になったのに、まだこんなに泣き虫なのかい?ほら、まるで子供みたいに泣いているじゃないか。」

折田お爺さんは言った。「司令官にお会いして、あまりに感動して、思わず涙が出てしまったんです。」

折田辻司兄妹、「……」

お爺さん、私たち今になって気づきましたが、こんなに泣き虫だったんですね。

宮崎お爺さんは言った。「そうだね。私も、またあなたに会えるとは思っていなかった。」

彼らは何十年も会っていなかったのだ。

「司令官、お顔色が良く、お体も元気そうで安心しました。」折田お爺さんは泣きながら言った。

司令官が銃弾を受け、心臓の端に弾丸が残っていたことを覚えている。当時は条件が整っておらず、弾丸を取り出すことができなかった。

宮崎お爺さんは頷いて言った。「ああ、元気だよ。特に桃の里に来てからは、体調がどんどん良くなっている!折田くん、君も随分元気そうじゃないか。」

折田お爺さんは頷いて言った。「これも以前、司令官のお陰です!」