勢いよく燃え上がる大火は、十数分間燃え続けましたが、みんなで消し止められ、人的被害もなく、財物の損失だけで済みました。
火事がこんなに早く消し止められた理由。
一つ目は、人が多かったこと。一人一バケツの水で、村中の百人以上の村民が消火活動に参加しました。
二つ目は、防火・消火対策が十分だったこと。ビニールハウスには消火器がたくさん備え付けられており、貯水池も何箇所か掘られていて、火事が起きたときにポンプで水を汲み出せました。
三つ目は、もちろん地理的環境です。この夜は風もなく、とても静かで、さらに大野原は小川に隣接していて、水源が豊富でした。
最後の煙が一バケツの水で完全に消え去ったとき、全員が額の汗を拭いながら笑って言いました。「やっと火が消えたね」
「そうだね、やっと消えた。このまま燃え続けていたら、この一帯が全滅していたかもしれない。そうなったら損害は大変なことになっていただろう」