第332章:瞬間の激変(1更)

Z市

広瀬輝は折田家とのコネを得たことで、利益の半分を分け与えることになったものの、桃の里の開発に対してより自信を持つようになった。

もはや折田辻司を恐れる必要はなかった。

なぜなら、彼が手に入れたコネは折田辻司の父親だったからだ。

父親がパートナーとして圧力をかければ、辻司に何ができるというのか。

そのため、彼は今、愛人とホテルで過ごすことに満足していた。

ホテルで愛人と楽しもうとしていた時、突然秘書から電話がかかってきた。

米内秘書は慌てた声で尋ねた。「広瀬会長、どちらにいらっしゃいますか?会社で大変なことが起きました!」

広瀬輝は眉をひそめ、困惑して尋ねた。「大変なこと?何が起きたんだ?」

しかしすぐに折田一馬との提携のことを思い出し、大笑いしながら言った。

「確かに大変なことだ。我が社が折田キャピタル投資会社と提携したことは、まさに大事件だからな!」