第333章:どの大仏様?(2更)

桃の里で、宮崎高空は電話を切ると、鈴木家に戻った。

鈴木家には、村長や鈴木正大家と親しい家族たちがいた。

宮崎高空が中庭に入ると、村長は興奮した様子で「宮崎坊ちゃま、今どういう状況なんですか?」と尋ねた。

今回、村長は直接通知を受けていなかった。

ただ宮崎高空から、また立ち退きの人々が来ると聞いただけだった。

前回の立ち退き部隊とは異なるものの、今回も同じように威圧的な態度で来ていた。

今回の立ち退き補償方式は前回と変わっていなかった。

村長はそれを聞いて、すぐに怒り出した。

宮崎高空は、村人全員が協力すれば、今回の立ち退き問題は簡単に解決できると言った。

実際、いわゆる協力とは、村人たちを村の入り口に近づけないということだった。

今回は幹部や指導者たちが来ており、村人たちがそれを見れば必ず怖気づくだろう。