第351章：苗田家の人は本当に罪作りだね（2更）

苗田翔が鈴木花和が警察に通報したことを知ってから、間もなく苗田家の屋敷に2台のパトカーと2台の救急車が到着した。

このような騒ぎに、近所の人々は当然驚いた。

「どうしたんだろう？苗田家にパトカーも救急車も来てるけど？」

「さあ、何があったのかわからないけど。また嫁と二人の孫娘を殴ったんじゃないの？嫁が通報したんでしょう。」

「でもあの嫁には権力も地位もないから、通報したところで何の意味があるの？以前も同じようなことが何度もあったけど、苗田家は相変わらず嫁と二人の孫娘を虐待し続けてるじゃない。」

「苗田家の人たちも本当にひどいわ。嫁が他人だとしても、二人の孫娘は他人じゃないでしょう。なのに、毎日嫁に対して文句ばかり言って、孫娘たちにも冷たくするなんて。」

「それは二人とも孫娘で、孫息子じゃないからでしょう。男尊女卑の考えなんでしょうね。」

「今どき男尊女卑なんて。」

ある人が笑いながら言った。「でも男尊女卑と言っても、苗田家には娘もいるじゃない。

あの娘の苗田、女じゃなくて男なの？もう四十歳近いのに、離婚して子供もいなくて、仕事もなく、毎日遊び歩いて何もしない。

それなのに両親は底なしに甘やかして。息子よりも大事にしている。男尊女卑って言うけど、どうして娘には当てはまらないの？」

「そうだよね。」

すぐに誰かが同意して笑いながら言った。

「苗田家の人たちの考えは本当におかしいわ。あの娘の苗田は四十歳になるのに、まだお嬢様気取りで。

若い嫁に対して高圧的で、毎日のように罵倒したり、二人の姪を殴ったりしている。」

「ふふ、たぶん自分に子供がいないから、他人に子供がいるのが我慢できないんでしょう。実は、苗田家が若い嫁を嫌う本当の理由は、彼女の出自よ。

田舎者の野良娘が自分たちの嫁になって、親戚や友人の前で顔が立たない、面目を失うって。はぁ、その面子を失った怒りを全部若い嫁にぶつけているのよ。」

「ふふ、若い嫁が田舎者で格が低いって言うけど、最初に彼女を嫁に迎えたのは自分たちでしょう？

結婚式以外の手続きは全部済んでいたって聞いたわ。れっきとした正式な結婚なのに、何を嫌う理由があるの？

最初から田舎者の出自が気に入らなかったなら、結婚を承諾しなければよかったじゃない。承諾したからには、ちゃんと扱えないの？」と、理解に苦しむ人もいた。