第360章:進学祝いの宴5(2更)

金田国永は、一人の農村の人が山全体を借り切ることに、少し興味を持っていた。

彼の知る限り、それらの山々は合わせて1万畝以上あり、年間の賃料は100万元を超えるという。

普通の農家が一度に数百万元を出すというのは、珍しいことだった。

実は、金田国永がより興味を持ったのは、この6つの山の以前の承認が、大手企業が桃の里に目をつけ、県で口実を設けて阻止されていたことだった。

しかし、桃の里を観光地として開発する会社が突然倒産した後、この投資プロジェクトは当然中止となった。

その後、こちらは当初の山の申請承認を再び提出した。

当時、県の幹部が突然逮捕され、続いて上から彼を幹部に任命する通知が下りてきた。

新任の幹部は三つの改革を行い、この山の請負プロジェクトは発展に有利だと考え、自然と承認を下した。

金田国永には、先日の政界の動揺は実は桃の里で誰かが山を請け負ったことがきっかけだという漠然とした直感があった。

もちろん、この件は今更調査させるわけにはいかない。

金田国永の質問を聞いて、鈴木正大は正直に頷いて言った。「その通りです。先日、私の娘が村の公共の山を数か所請け負い、野菜や果物の栽培開発に使おうと考えています。」

「それはいいですね!」金田国永は頷いて言った。「開発が完了すれば、必ず我が県の大きな産業となり、人々を豊かにする道筋となるでしょう。この件について、県を代表して必ず支持します。頑張ってください!」

「……」鈴木正大は光栄に思い、興奮して言った。「ご支援ありがとうございます。」

鈴木花和、「……」

彼女は金田一博の父親である県の幹部がこんなに話しやすい人だとは知らなかった。

宮崎高空は金田国永に対して密かに頷き、心の中で思った。「この男は本当に要領がいい。今後、彼が成果を出し、原則的な間違いを犯さなければ、昇進させてもいいだろう。」

金田国永は自分の無意識の行動が、自分のキャリアにどれほどの影響を与えるか知らなかった。

もちろん、彼が今日来た目的は、鈴木家の人々へのお祝いの他に、桃の里の重要人物を探ることだった。

だから、彼の話し方は非常に慎重で、良い方向に持っていこうとしていた。

彼は人に聞いたことがあった。この外部の人物は鈴木家と良好な関係にあるということを。