第375章:価格設定

豆腐の商売を鈴木おじさんに任せることについて、鈴木家の全員が異議を唱えませんでした。

彼らは幼い頃から鈴木お爺さんの教育を受け、兄弟は心を一つにし、視野も一般の農村の人々より広いものでした。

豆腐の商売を鈴木おじさんに任せたのは、主に鈴木家の孫である鈴木和光のためでした。

鈴木和光の成績は良く、中学校の成績も優秀でした。

しかし、成績がどんなに良くても、大都市に家も戸籍もなければ、良い学校に入学できず、たとえ学校が見つかっても、高額な借読費を支払わなければなりませんでした。

高校入学の借読費は三万元以上で、その他にも様々な費用がかかります。

鈴木おじさん一家の経済状況では、とても負担できませんでした。

そのため、故郷に戻って勉強するしかありませんでした。

安則第一高校で学ぶことになりました。

鈴木家にはすでに二人が安則第一高校で学んでおり、一人は当時の郡の首席、もう一人は現在Z市の首席でした。

鈴木和光の成績は、首席にはなれなくても、良い大学に合格することは間違いありませんでした。

当然、鈴木家の人々は全員、鈴木和光が戻って来て受験することに賛成しました。

鈴木家はすでに安則第一高校から二人の大学生を輩出しており、三人目、さらには四人目も出せると信じていました。

家族で相談した後、その後数日間、鈴木おじさんは店舗を探し続けました。

豆腐スープと豆乳は、主に朝食のメニューです。

一定の客足さえあれば、商売は悪くないはずでした。

しかし、数日探しても、気に入った場所は見つかりませんでした。

見つかった店舗は、あまりにも辺鄙で人通りが少なすぎるか、家賃が高すぎるか、周辺環境が汚すぎるかで、結局、満足できる場所は一つもありませんでした。

もちろん、店舗探しは焦らず、自分の気に入った場所を見つけなければなりません。

花和も佐藤海雄に、人通りが適度で環境が良く、朝食店に適した場所がないか注意を払うよう頼みました。

佐藤海雄は不動産業を営んでおり、独自の人脈があるため、彼が気を配れば、適切な店舗が見つかりやすいはずでした。

鈴木おじさんが店舗を探している間、鈴木おばさんも鈴木のお母さんから豆腐作りを学んでいました。

鈴木のお母さんは自家製の大豆で初めて豆腐を作りました。

豆乳から豆腐スープ、豆腐まで、その味は驚くべきものでした。