第377章:鈴木お爺さんの諭しと教育(1更)

鈴木花和の宣伝のおかげで、ここで買い物をするおばあさんやおじいさんたちは、隣の豆腐屋が鈴木社長の叔父の店だと知るようになった。

豆乳一杯が1元、豆腐花も1元で、しかも全て半額だった。

豆腐に関しては、野菜屋で売られており、半額でも1斤4元と高価だった。

もちろん、この店の商品自体が非常に高価なので、豆腐が高くても特に驚くことではなかった。

値段は少し高く感じられたが、香りは本当に素晴らしかった。

そのため、多くの人々はこの香りに誘われ、一杯買って一椀食べてみたくなった。

「わあ、この豆乳の香りがすごくいいね?」

一椀買って味わうと、多くの人が感嘆の声を上げた。

「今まで、こんなに香り高い豆乳を飲んだことがない」と、60代後半くらいのおじいさんが言った。

「私も飲んだことがない」と、周りの人々も同意した。

「だから高いわけだ」

今は2倍の値段だが、この店は最初の3日間はキャンペーンを行っていた。

3日後に通常価格に戻っても、これらのおばあさんやおじいさんたちは1、2杯は買うだろう。

自分で飲まなくても、孫のために買うのは惜しまないだろう。

もちろん、毎日この店で野菜を買えるおばあさんやおじいさんたちは、生活に余裕があるはずで、1、2杯の豆乳代くらい気にならないだろう。

……

鈴木お爺さんと鈴木お婆さん、鈴木おじさんと鈴木おばさんは、商売が非常に繁盛しているのを見て、心配や緊張が徐々に和らいでいった。

鈴木お婆さんは笑顔で「開店大吉、初日からこんなに良い商売ができて、これからもきっと上手くいくわ」と言った。

鈴木お爺さんは頷いて「商売の成否は、何より商品の良さにかかっている。良い商品なら、高くても買い手はいるものだ」と言った。

豆乳と豆腐花は8時前に完売した。

売り切れた後も多くの人が買いに来たが、鈴木おじさんと鈴木おばさんは明日また来てくださいと説明するしかなかった。

「100、200……」店じまい後、店内に集まって売上を数えた。

大豆1斤から8斤の豆乳が作れ、1杯は約3両程度。

つまり、大豆1斤から20杯以上、2斤から40~50杯が作れる。

2元で1杯売れば、100元以上の売上になる。

これは割引価格での計算だ。