017:まさか玄人に出会うとは!

北橋高校は蒼井真緒でさえ入れなかった高校なのに、蒼井華和が入れるわけがない?

この私生児は本当に分をわきまえないわね!

「それなら地下でお婆様に教育方針を聞いてみたらどうですか?」蒼井華和は周防蕾香を見つめながら、眉を軽く上げた。

人を怒らせる言葉なのに、彼女は笑顔で言い放った。その花のような笑顔に目が離せなかった。

周防蕾香は言葉に詰まり、蒼井華和を睨みつけながら、息も詰まりそうだった。

蒼井真緒は美しい瞳を細め、この時に口を開いた。「姉さん、北橋は確かにインターナショナルスクールと比べられる唯一の高校だけど、北橋はあなたが想像しているほど簡単じゃないわ。こうしましょう。明日、私と一緒に葉山先生の研究室に行きましょう。その時はあなたは何も言わなくていいから、私が葉山先生に謝罪します。もし本当に転校したいなら、私が方法を考えてあげるわ。」