091:強気な華和兄、関係を断ち切る!_3

一瞬でラックスの奇襲を倒した。

ファーストキル!

その後、相手からさらに二人のヒーローが来た。

蒼井華和のHPは半分しか残っていなかった。

それでも彼女は落ち着いていた。

トリプルキル!

とても素晴らしい成績だ。

コードの方も絶え間なく変化していた。

彼女がどうやって一心二用をこなしているのか、想像もつかない。

もし誰かがその場にいたら、きっと信じられないだろう!

蒼井真緒は部屋に戻り、お姫様ベッドに座って、目を細めた。

蒼井華和は今夜、明らかに彼女と心を通わせる気がなかった。

自分が身分を下げたのに、その野種は恩を仇で返した。

そうであれば。

姉妹の情けなど期待するな!

そう思うと、蒼井真緒の目は毒気に満ちていた。

翌日の午後。

蒼井真緒はフルーツの盛り合わせを持って蒼井華和の部屋の前に来た。

手を伸ばしてドアをノックした。

長い間ノックしたが、中からの返事はなかった。

そのとき、一人のメイドが近づいてきて言った:「お嬢様、彼女は外出したようです。」

「そう」蒼井真緒は頷いて、「じゃあ、お姉様にフルーツを置いていきましょう。」

そう言って、ドアノブを回して中に入った。

メイドは蒼井真緒の後ろ姿を見て、蒼井真緒の優しさに感心した。

他の人なら、誰が田舎者の相手をするだろうか?

蒼井真緒はフルーツを机の上に置いた後、すぐには立ち去らず、部屋全体を観察した。

最後に、彼女の目は一冊の本に留まった。

その文字は彼女には読めなかった。

しかし、それが古代エジプト文字を紹介する本だということは分かった。

この本には何万もの古代エジプト文字が記録されており、彼女でさえ理解できないのに、蒼井華和にはなおさらだろう。

本当に見栄を張るのが上手いものだ。

蒼井真緒はその本を手に取り、パラパラとめくってみた。

本はかなり古く、紙は少し黄ばんでいたが、これが海賊版であることは明らかだった。

正規版は彼らの家の本棚に置いてあるのだから。

そのとき、本から一枚の紙が落ちた。

蒼井真緒は床に落ちた紙を拾い上げた。

紙には二行の文字が書かれていた。

一行目は数字。

二行目はsong.1122。

明らかに、これはアカウントとパスワードだ。