朝比奈瑠璃が断ったにもかかわらず、蒼井華和は彼女の後を追いかけた。
「ニャー!」
まんたんはすぐに朝比奈瑠璃の上に飛び乗った。
朝比奈瑠璃はまんたんを抱きしめながら、「華和、まんたんに何か美味しいものをあげたの?なんだか太ったみたい」と言った。
蒼井華和は答えた。「もう長い間私が買った缶詰を食べていないの。外で何を食べているのかわからないわ」
それを聞いて、朝比奈瑠璃は非常に驚いた。「放し飼いにしているの?」
「うん」蒼井華和は軽くうなずいた。
「家に帰れるの?」
「帰れるわよ」
朝比奈瑠璃は言った。「私も前に猫を飼っていたけど、窓を閉め忘れて逃げ出してから、二度と戻ってこなかったの」
そう言いながら、部屋を見回して、「猫砂は買っていないの?」
「トイレで用を足すのよ」と蒼井華和は答えた。