「お母さん!」
「同じことを二度言わせるの?」早坂明慧は眉をひそめた。
矢野花音はすぐに口を閉じ、階段を上がっていった。
彼女は次男の部屋の前に来て、ノックをした。
「月蓉、いる?」
「ドアは開いてるわ、お義姉さん。そのまま入ってきて」中から篠崎月蓉の声が聞こえた。
矢野花音はドアノブを回して、中に入った。
篠崎月蓉はヨガの練習をしていた。
長年ヨガを続けているせいか、彼女の体型は完璧で、柔軟性も抜群だった。
矢野花音は羨ましくて、一瞬怒りも忘れて思わず尋ねた:「月蓉、どうやってこんなに続けられるの?しかもこんなに長い間」
彼女もヨガをやったことがある。
でも三ヶ月しか続かなかった。
だから体型も矢野花音ほど維持できていない。
篠崎月蓉は笑いながら言った:「慣れればいいのよ。お義姉さん、何か用?」