108:華和が動く_3

「お母さん!」

「同じことを二度言わせるの?」早坂明慧は眉をひそめた。

矢野花音はすぐに口を閉じ、階段を上がっていった。

彼女は次男の部屋の前に来て、ノックをした。

「月蓉、いる?」

「ドアは開いてるわ、お義姉さん。そのまま入ってきて」中から篠崎月蓉の声が聞こえた。

矢野花音はドアノブを回して、中に入った。

篠崎月蓉はヨガの練習をしていた。

長年ヨガを続けているせいか、彼女の体型は完璧で、柔軟性も抜群だった。

矢野花音は羨ましくて、一瞬怒りも忘れて思わず尋ねた:「月蓉、どうやってこんなに続けられるの?しかもこんなに長い間」

彼女もヨガをやったことがある。

でも三ヶ月しか続かなかった。

だから体型も矢野花音ほど維持できていない。

篠崎月蓉は笑いながら言った:「慣れればいいのよ。お義姉さん、何か用?」