109:名実ともに第1位_2

黙々とテーブルの上のコントローラーを見て、「たった2倍?パパは20倍も選んだのに!」

春野康雅は勝って金を稼ぐつもりだったので、倍率は当然何倍にもする必要があった。

千円で五千倍の倍率で。

春野康雅のこの2万円が勝てば、10万円になる計算だ。

それを聞いて、春野遥澄は笑いながら言った:「じゃあ叔父さんも20倍にしよう。」

そう言って、春野遥澄はコントローラーで倍率を20倍に上げた。

「叔父さん万歳!」黙々は歓声を上げた。

春野康雅はすぐに指摘した:「遥澄、そんなにこの子を甘やかすな!」

2万円だぞ!

水に捨てても音くらいは聞こえるのに。

今のはどういうことだ?

春野遥澄は軽く笑って、「大したことない。」

春野康雅は黙々を見て、眉をひそめながら言った:「黙々、お前も分かってないな!」