112:南そもん、北村夢香_4

林芝乃を見つめながら、如月佳織は誇らしい気持ちでいっぱいになり、如月大爺様も孫娘の孝行心を感じてくれることを願った。

如月佳織はため息をつき、「お祖父さんの状態はあまり良くないわ」と言った。

林芝乃はベッドの前に行き、如月大爺様の様子を確認した。

「お祖父さん、お祖父さん」

何度か呼びかけたが、如月大爺様からの反応はなかった。

林芝乃は非常に心配し、主治医に如月大爺様の状態について尋ねた。

主治医は言った。「ご老人の肺に明らかな血塊があり、早急に除去しないと、いつ呼吸が止まってもおかしくない状態です。しかし、現在国内にはそのような技術がありません」

林芝乃は眉をひそめ、「お祖父さんの診療記録を見せていただけますか?」

国内にその技術がないなら、海外にはきっとあるはずだ。