119:祖孫の対面_4

如月大爺様は言った。「息子も娘も同じだ。来週の木曜日に弁護士に全てを清算してもらう。その時は皆出席するように」

白川雪乃はまだ何か言いたそうだったが、如月志邦に制止された。

もういいか。

如月志弘が異議を唱えないのなら、彼らもそこまでこだわる必要はない。

如月大爺様は如月廷真を見て、続けて言った。「廷真よ、華和は初めて帝都に来たんだから、後で彼女を案内してやってくれ」

「はい」如月廷真は軽く頷いた。

「さあ、皆帰りなさい。私は疲れた」如月大爺様は疲れた様子で言った。

白川雪乃と如月佳織はほぼ同時に「お父様、私が看病します」と言った。

言い終わると、二人は互いを見つめ合い、最後には心の中で冷ややかに鼻を鳴らした。

如月大爺様は手を振って「看護師がいるから大丈夫だ。皆帰りなさい!」