蒼井華和を探しに行け!
くそばばあめ!
一体何がしたいの?
蒼井華和と知り合ってまだ一ヶ月も経っていないのに、こんなにも良くしてくれる。他人のほうが、私という孫娘よりも大切なの?
まったく笑止だわ。
蒼井紫苑は笑みを浮かべ、気にしていないふりをして言った。「華和姉も河内市にいるから、お母さん、彼女に連絡して、おばあちゃんの相手をしてもらったらどう?」
篠崎澪は頷いた。「おばあちゃんはもう華和の家に着いているわ。」
そう言って、篠崎澪は笑顔で続けた。「華和って子は、おばあちゃんだけじゃなくて、私も本当に気に入ってるのよ。」
蒼井華和のことが大好き?
じゃあ私は何なの?
その言葉を聞いて、華和の心は暗く沈んだ。
この何年もの間、蒼井家の者たちの目には、私は一体何だったのだろう?