126:大物の待遇

蒼井大婆様は本当に予想外だった。見た目が極上のカップラーメンが、まさかこんなに不味いとは。

とても食べられたものではなかった。

しかし、蒼井華和の気持ちを傷つけないように、蒼井大婆様は良心に背いて言った。「うん、美味しいわ。華和、すごいわね!」

「本当ですか?」蒼井華和は目を細めて喜んだ。

如月廷真に続いて、二人目に料理の腕前を褒められた人だった。

「もちろん本当よ!」蒼井大婆様は言った。

蒼井華和は笑いながら言った。「じゃあ、もっと食べてくださいね。」

もっと食べる?

まだ長生きしたいのに。

蒼井大婆様は震えながら続けた。「年を取ると食欲が落ちてね、一杯で十分よ。若い人たちがたくさん食べなさい。」

「食欲不振なんですか?」蒼井華和は部屋に入り、小さな薬瓶を持って出てきた。「こちらに食欲増進と脾臓を丈夫にする薬があります。効果は悪くないですよ。副作用も全くありません。」