137:J様登場、華和兄が人生を教え続ける!(2更)

少女は十七、八歳くらいに見えた。

白いニットカーディガンを着て、キャップと マスクをしていたため、顔ははっきりと見えなかったが、綺麗な桃色の瞳だけが印象的だった。

彼女は背が高く、身長176センチの白鷹博雅でさえ圧迫感を感じるほどだった。

蒼井華和は続けて言った。「白鷹博雅さんですか?」

「はい」白鷹博雅は蒼井華和を見て、一瞬呆然としたが、すぐに我に返り、笑顔で言った。「お嬢さん、J先生のアシスタントですか?」

蒼井華和は彼に手を差し出し、「はじめまして、私がジュエです」

J様。

本名ジュエ。

その言葉を聞いて、白鷹博雅は完全に呆気にとられた。

彼は一歩後ずさりした。

そして蒼井華和を上から下まで見つめ、目には信じられない表情が浮かんでいた。

こ、これは......

しばらくして、白鷹博雅は笑って言った。「お嬢さん、冗談はやめてください!」