146:これぞ他人の娘、ツンデレな蒼井パパ!(2更)_2

彼女のクラスメートはメイサーラティで来たのよ。

蒼井華和ね。

一生自転車の後ろに乗るのがお似合いだわ。

そう思うと、蒼井紫苑の目には一層得意げな色が浮かんだ。

こんな婚約者なら、蒼井華和の人生もこれまでね。

そう言って、蒼井紫苑は車の傍に立っているクラスメートを見た。「駿介、姉を送ってあげてくれない?」

真壁駿介は蒼井華和を一目見て、目に驚嘆の色を浮かべた。

紫苑の姉はあまりにも美しすぎる。

「もちろんいいよ」真壁駿介は頷いた。

自転車とメイサーラティ、頭のある人なら、どちらを選ぶべきかわかるはずよ。

この男、自転車で女の子を口説こうなんて?

まったく夢物語ね!

「結構です、ありがとう」蒼井華和は丁重に断り、後ろに乗った。「如月兄さん、行きましょう」

「ああ」如月廷真は軽く頷いた。