177:悪因悪果_4

「ちょっと支度するわ」

「うん」

蒼井華和はすぐにベッドから起き上がり、身支度を整えに行った。

身支度を終えると、朝比奈瑠璃にメッセージを送った。

朝比奈瑠璃もすぐに返信してきた:「10時に如月さんが食事を届けさせてくれたわ。私たちはまだお腹が空いていないから、あなたたち先に食べに行ってね」

部屋の中では、若松美智子が二人の子供と共に眠っていた。

朝比奈瑠璃も少し眠っていた。

しかし、良い眠りではなかった。

目を閉じるたびに、悪夢に悩まされた。

彼女は心配だった。再び目覚めた時に、自分を待ち受けているのが、また底なしの深淵ではないかと。

今、唯一の救いは、蒼井華和のような友人がいることだった。

もし蒼井華和がいなければ。

おそらく、若松美智子は彼女の二の舞になっていただろう。