184:まあまあ、世界第3位_2

「華和兄って綺麗だと思わない?」周防紫月は白川さんの隣に座った。

「うん」

周防紫月は白川さんを見て、呆れた様子で言った。「叔父さん、その反応冷たすぎない?」

白川さんは落ち着いた様子で新聞のページをめくり、それ以上何も言わなかった。

周防紫月はすぐに続けた。「叔父さん、華和兄と引き合わせてあげようか?」

蒼井華和のような綺麗な叔母さんができたら、夢の中でも笑って目が覚めるだろう!

何より、華和は蒼井紫苑より百倍も優れている。

蒼井華和が白川さんを気に入るかどうかわからないけど、少し頑張ってみる価値はある。

誰にだって目が曇る時はあるでしょう?

もしかしたら華和が気に入るかもしれない!

「そうは思わない」と白川さんは答えた。

「どうして?」周防紫月は目を大きく見開いて、信じられない様子で白川さんを見つめた。「華和兄はあんなに綺麗なのに、もし彼女があなたを気に入ってくれたら、こっそり喜ぶべきでしょう!なのにあなたときたら、嫌そうな顔して!華和兄があなたを気に入るかどうかもまだわからないのに!」

蒼井華和がまだ何も言っていないのに、もう高慢な態度を取っている!

どこからそんな優越感が出てくるの!

ふん!

自信過剰な男!

白川さんの視線は終始新聞から離れることなく、ゆっくりと言った。「彼女はお金がかかりすぎる。それに、私の好みのタイプではない」

彼は質素倹約型が好みだった。

蒼井華和はあんなに綺麗だから、スキンケア製品も高いはず、バッグも高いはず。

そんな贅沢品のことを考えると、白川さんの心は痛んだ。

蒼井華和を見るたび、または彼女のことを考えるたびに、心臓の鼓動が速くなるのを抑えられないが、白川さんは自分で制御できると信じていて、早めに損切りしようと思っていた。

お金のために、他のタイプを好きになろうと努力できる。

周防紫月は彼を横目で見て、「華和兄のような人も好きになれないなんて、一生独身でいるしかないわね!」

白川さんは何も言わなかった。

周防紫月はソファーのバッグを手に取り、「明日も華和兄たちと約束があるの!もう行くわ」

「うん」白川さんは注意を促した。「気をつけて」

ここまで言って、何か思い出したように、「ちょっと待って」

「何?」周防紫月は振り返った。