205:真相が明かされる、高城ママは蒼井紫苑の実の母親!_2

蒼井紫苑はエレベーターの前まで歩き、ボタンを押した。

すぐにエレベーターが到着した。

蒼井紫苑はエレベーターに乗り、一階に降りた。キャリーケースをリビングに置き、蒼井陽翔の方を振り向いて、「お兄さん、パパとママに話してくるわ」と言った。

蒼井陽翔は溜息をつき、目には心配の色が浮かんでいた。「一緒に行くよ」

両親が紫苑を責めるのではないかと心配だった。

「大丈夫よ、お兄さん。私一人で行くわ」

紫苑は付いてくることを拒んだので、陽翔は足を止めるしかなかった。

紫苑は蒼井修誠と篠崎澪の寝室に向かった。

ノックをした。

コンコン。

すぐに。

中から篠崎澪の声が聞こえた。「どうぞ」

紫苑はドアを開けて入った。

修誠と澪は部屋の中にいた。

その時。

修誠は机に座って新聞を読んでいた。