今はもう蒼井遥真がプロポーズするかどうかの問題ではない!
彼女が蒼井遥真と結婚したいかどうかの問題なのだ。
彼女が望みさえすれば。
いつでも蒼井遥真と結婚できる。
プロポーズ!
その言葉を聞いて、若松奥さんはすぐに若松冬音の方を振り向いた。「冬音、蒼井家ニ番坊ちゃんがプロポーズしてきたら、絶対に断っちゃダメよ!」
「分かってるわ」
若松奥さんは目を見開いた。「あなた、もしかして一度断ったの?」
「そうよ」若松冬音は頷いた。
若松奥さんは信じられない表情を浮かべた。
若松冬真はこの世界は狂ってしまったに違いないと思った!
蒼井遥真が若松冬音にプロポーズするなんて!
まさに太陽が西から昇るようなものだ。
若松冬音と比べて、若松冬真の方がずっと冷静で、続けて言った。「冬音、一つ忠告しておくわ。蒼井家は普通の家庭じゃないわ。もし彼らの前で小賢しいことをしたら、必ず痛い目に遭うわよ!」