209:殺人で入獄、親子関係が成立!_2

「詩々!帰ってきて!お母さんに会いに来てくれない?」

「詩々!」

村人たちは高城ママがこんなに悲しそうに泣いているのを見て、目に涙を浮かべた。

あまりにも悲惨だ!

悲しむ以外に、みんなが最も多くしたことは榊原満山を呪うことだった。

人でなしすぎる!

どんな父親がこんなことをするのか!

「こんな奴は地獄に落ちるべきだ!」

「かわいそうな詩々、まだ14歳なのに。」

「......」

ピーポーピーポー--

そのとき、外から急いだパトカーのサイレンが聞こえてきた。

高城ママは少しも怖くなかった。

今はすべての証拠が榊原満山を指し示しているからだ。

だから。

警察はきっと慰問に来たのだろう。

すぐに。

制服を着た警察官たちが次々と入ってきた。

柚木浩流が先頭を歩いていた。

「これが逮捕状です」彼は逮捕状を提示し、「高城桂子さん、あなたは故意殺人の容疑がかかっています。私たちと一緒に来ていただけますか」

高城桂子は呆然とした。

彼女が?

殺人容疑?

高城桂子だけでなく、村人たちも呆然としていた。

これはどういうことだ?

すぐに。

村人たちが高城桂子のために立ち上がって話し始めた。

「警察さん、間違っているんじゃないですか?詩々母が殺人犯のはずがありません」

「本当の殺人犯は榊原満山です!」

「榊原満山を逮捕すべきなのに、なぜ詩々母を逮捕するんですか?」

誰かがこの場面を動画に撮り、ショート動画サイトにアップロードした。

タイトルは更に文脈を無視した切り取り方をしていた。

榊原詩々事件は一度トレンド入りしており、みんな榊原満山がDV常習者だということを知っていた。

さらに、榊原満山が遺体を遺棄する動画もネットにアップロードされていた。

榊原満山が犯人でなければ誰が犯人なのか?

しかし今。

警察署に連行されたのは高城桂子だった!

【なんてこと!この世界にまだ光はあるの?なぜ?なぜ可哀想な母親を連行するの?】

【21世紀にこんなことが起こるなんて信じられない。】

【怖すぎる!】

【あの才女の発言を覚えてる?この件は絶対に資本が介入してると思う!正義はどこに?人間社会にまだ正義はあるの?】

【まさか!あのお母さんが連行されたの?】