陽の光に輝くピンクダイヤモンドは、夏川清美に幻想的な雰囲気を与えていた。
メイクと衣装が彼女の体型の欠点を巧みに隠し、長所を引き立てていた。
普段はぽっちゃりとした女性が、少し艶っぽい可愛らしさを帯び、もともと美しい桃色の瞳は潤んで、今まさに結城陽祐を見つめていた。
夏川清美は少し落ち着かない様子で、特にこの後起こることを考えると、今この瞬間も男性にこんなにも露骨に見つめられ、体中が居心地悪く、なぜか妙な恥じらいを感じていた。
二人が向かい合うと、空気中に甘さが漂っていた。
スタイリストたちは適切なタイミングで部屋を出て行き、藤堂さんまでもそっとスイートルームに戻り、眠っている木村久美を見に行った。
「あの……」
「まだ……」
二人が同時に口を開き、また同時に口を閉じた。