第200章 林夏美の背後にいる人物を調べる

「久美ちゃん、いい子だね。すぐにおっぱいあげるからね」夏川清美は子供をあやしながらベッドの前に座った。

少し居心地悪そうに背筋を伸ばした。二人は婚約式を終えたばかりで、子供も生後3ヶ月になるが、よく考えてみれば恋人同士ですらなかった。

親密な行為など論外だった。

しかし抱いている赤ちゃんは待ちきれない様子で、清美は恥ずかしがっている場合ではなかった。後ろの男性が動く気配がないので、急かした。「早くして、久美が泣きそうよ」

清美は赤ちゃんが泣くのが一番苦手だった。

結城陽祐は先ほど清美に命じた時は深く考えていなかったが、ぽっちゃりくんが自分の隣に座った今になって、この行為の親密さに気付いた。しかし清美にそう急かされ、他の考えは消え失せた。骨ばった長い指でファスナーを掴み、ゆっくりと下ろしていくと、図らずも清美の温かい肌に触れてしまった。

彼は前からぽっちゃりくんには他の取り柄はないが、肌だけは良いことを知っていた。白くて柔らかく、「肌は凝脂のごとし」という表現も大げさではないほどだった。

今は確かに太ったが、肌触りの良さは変わらなかった。

そう思った瞬間、陽祐の脳裏に一年前のあの夜が浮かんだ。

薬物とアルコールの影響で意識は朦朧としていたが、体が感じた快感と、抱いていた甘美な存在は覚えていた。

それが林夏美を嫌いではなかった最初の理由だった。

今になってあの夜の女性が実はぽっちゃりくんだったと知り、陽祐の心境は複雑になり、ファスナーを握る手に力が入った。

清美は陽祐の手がこんなに冷たいとは思わず、触れられた時に軽く震えてしまった。「んっ…」

陽祐は我に返り、自分が引きすぎたことに気付いた。

ウェディングドレスのファスナーは一体型デザインで、先ほどの放心状態で腰まで下ろしてしまっていた。慌てて上げようとしたが、待ちきれない久美は、お母さんの襟元が開いたのを見るや否や、清美がドレスを下ろす前に飛びついてきた。

ウェディングドレスを着るために下着をつけていなかった清美は、母乳パッドも既に滑り落ちており、久美にこうされて豊満な胸の大半が露わになってしまった。

大きく息を吸い、ファスナーを少し上げ直して、「よし」と言った。