第333章 ママ、私の足が感覚なくなったみたい

鈴木末子は林夏美よりも慎重だった。

しばらく考えてから娘を見て、「まずは林富岡が明日なつき投資に行った結果を見てみましょう」と言った。

今や結城財閥の5パーセントの株式は、本当に結城財閥の将来の支配者を決めることになる。そんな株式を簡単に売り渡すことなどできるはずがない。

しかも結城財閥だ。5パーセントの株式は数え切れない富だけでなく、権力と地位も意味している。

富康製薬のような小さな会社とは比べものにならない!

それに鈴木末子は不思議に思った。なぜ結城財閥の株式が矢崎若雅の手中にあるのか?そしてなぜ林富岡はこれほど長い間、その株式に手を付けなかったのか?

ここ数年、富康製薬は下り坂を続けており、新薬の研究開発には多額の資金が必要で、会社の状況は一層悪化している。

しかし林富岡はなぜその株式について一言も言わなかったのか。もし今回彼女が急かさなければ、おそらくまだ動かなかっただろう。

もしかして矢崎若雅が何か言い残したのだろうか?

さらに結城財閥の三つの家系がこの株式を争っているのに、なぜ誰も林富岡を探さなかったのか。最近になって結城和也が突然言い出すまで。

これらすべてが鈴木末子に不安を感じさせた。

しかし結局のところ、欲望がすべてを覆い隠した。これらの出来事の理由が何であれ、林富岡が株式を手に入れることができるのなら、他人の手に渡すことは絶対に許さない。

特にあのデブ野郎には!

「ママ、本当に手に入れられるの?」この頃の度重なる挫折で、林夏美はもはや最初のような自信を失っており、もともと可愛らしかった顔にも陰りが見えた。

「大丈夫よ、必ず手に入れるわ」鈴木末子は確信を持って答えた。

林夏美は母親の言葉を常に信じていた。不安げだった表情が消え、突然不気味な残忍さが浮かんだ。「ママ、高橋さんの情報が分かったわ」

「彼から連絡があったの?」鈴木末子は警戒して尋ねた。結局のところ、高橋さんは今も指名手配中だった。

林夏美は首を振った。「私が『ピリオド』に探させたの。あの人は私のお金を取っておきながら、仕事を完遂しなかった。世の中にそんな都合のいい話はないわ。私はもう『ピリオド』に連絡を取らせて、この数日のうちにあのデブを始末するように言った。さもなければ『ピリオド』に直接警察に突き出させるわ」