第373話 これはなんという神がかった恋!

母の言葉を聞いて、林明里は少し考えてから、結城和也にメッセージを送った。

結城和也に対して、林明里の気持ちはとても複雑だった。

前回、結城和也とチャリティーパーティーに行かなければ、彼女は足に禁止薬を打つことはなかったはずで、そうすれば足が完全に壊死することもなかったはずだ。しかし、これほどの犠牲を払ったにもかかわらず、結城和也が約束したダイヤモンドは結局もらえなかった。

この足の代償として何も得られず、逆にチャリティーパーティーで面目を失っただけだった。

考えれば考えるほど林明里は憤りを感じ、結城和也に対して恨みも募った。

一方、結城和也は結城陽祐にピンクダイヤモンドの件で騙された後、父親に別荘に軟禁され、退屈で全身カビが生えそうだった。突然、林明里から協力したいというメッセージを見て、最初は驚き、そして疑問符を返信した。