第438章 夏川お爺さん、結局誰を選ぶの?

夏川清美が先生に叱られたのは、たぶん幼稚園以来だろうか?

林夏美になって、入学初日に校長先生に公衆の面前で叱られるとは思いもよらなかった。柔らかい頬がたちまちピンク色に染まった。

結城陽祐は可笑しくもあり腹立たしくもあった。元々立ち去るつもりだったが、今となっては足を組んで、この夏川お爺さんが今日どんな暴れ方をするのか、のんびりと見物することにした。

「ふん、あんな大きな顔をしているんだから、さぞかし面の皮が厚いんだろう」お爺さんは宗像武山が三人を叱責するのを聞いて、傲慢に鼻を鳴らし、夏川清美に追い打ちをかけた。

お爺さんの言葉が終わるや否や、会場中が笑い声に包まれ、一斉に夏川清美の顔に視線が集まった。

黒縁メガネをかけているものの、肌があまりにも白く輝いていて、その大きな顔を隠しきれなかった。

夏川清美は口角を引きつらせた。ここまで人身攻撃する必要があるのだろうか?

鈴木真琴は不機嫌そうに言った。「先ほど宗像校長は、希望者は残ってよいとおっしゃいました。私たち三人は夏川お爺さんの弟子になる意思は全くありません。だから、もう帰ってもよろしいでしょうか?」

「そうです。私たち三人には全く考えがありません」岡田千明もこの横暴な老人が好きではなかった。

宗像校長は非常に困惑した。いつからこんな反抗的な三人が学校に現れたのか。これは公衆の面前で自分の顔に泥を塗るようなものではないか?

「ゴホン、ゴホン。確かにそうですが、医学生として師を敬い道を重んじなければなりません。校長がまだ帰っていないのに、あなたたちが帰るのですか?しかも今日は夏川お爺さんもいらっしゃるのに、どうしてこんなに分別がないのですか?さあ、席に戻りなさい」宗像校長は可能な限り大事を小事に、小事を無に変えようとし、叱った後で席に戻らせた。

そして夏川義経の方を向いて、「夏川先生、お怒りにならないでください。分別のない子供たちですから。今後、各学科の教師たちに彼女たちをしっかり指導させます」

夏川義経は孫娘を見、そして彼女を守るように傍らに立つ二人の女子を見て、鼻を鳴らした。「もし教師たちがちゃんと指導できていたら、彼女たちがこんなに法外な振る舞いをするはずがない!」

宗像武山はこれを聞いて、面目を失った様子だった。