久美は本当に遊び疲れていた。
ベッドに寝かせると、とても素直に眠った。
白くてふっくらとした小さなお餅のような赤ちゃんが、黒いシーツの上で両手を上げて寝ていた。まるで降参するかのように、少し可愛らしく、少し愛らしかった。
結城陽祐はしばらく見つめた後、小さな腕を下ろしてお布団の中に入れ、立ち上がって保温ポットの温度を調整し、さらに赤ちゃんが必要とするものを手の届く場所に置いた。
それらをすべて終えてから、結城陽祐は横になった。
3ヶ月間の奔走と12時間のフライトで、本来なら疲れているはずなのに、彼には少しも眠気がなかった。横を向いて静かに眠る息子を見ながら、以前佐藤清美とベッドに寝て、息子が真ん中にいた光景を思い出した。
あの時は小さな子供が本当にうるさく感じたが、今思い返せば、それは彼らの家族三人で過ごした数少ない温かい思い出となっていた。
軽くため息をつき、結城陽祐は長い腕を伸ばしてベッドサイドの棚を開け、ふっくらとした赤い狐のぬいぐるみを抱きしめながら、強引に目を閉じた。
うとうとしていつの間にか眠りに落ちたが、痛みで目が覚めた。
眉をひそめて目を開けると、ぽっちゃりとした小さな手が彼の髪を引っ張っているのが見えた。一回一回引っ張る小さな手の力は意外と強かった。
彼が目を開けたのを見て、小さな手はまだ髪を掴んだまま、大きな目で彼を好奇心いっぱいに見つめていた。
父と子は互いに見つめ合い、結城陽祐はしばらく見ているうちに心がとろけそうになり、わざと目を閉じた。
「やーやーいー...いやー...」次の瞬間、赤ちゃんは不満そうに声を上げ、また彼の髪を引っ張り始めた。
結城陽祐が再び目を開けると、赤ちゃんは動きを止め、大きな目で彼を見つめ続けた。
珍しく目覚めても泣かない久美を見ながら、結城陽祐は骨ばった長い指で赤ちゃんの鼻を軽くつついた。「お腹すいた?」
「あーあーいーいやー...」赤ちゃんは彼が動かないのを見て、不満そうにあーあーと声を出し、小さな体をベッドの上でよじらせながら、大人には分からない言葉を話していた。
結城陽祐は時間を確認し、その落ち着きのない小さな手を自分の頭から離し、それから起き上がってミルクを作りに行った。