第581章 清子の結婚式に参加する

夜、立花雅は結城陽祐に木村久美の様子をビデオで見せた。小さな手を振りながら、時には「ママ」と呼び、時には「がーがーがー」と声を上げていた。

結城陽祐は小さな子供の興奮した顔を見ながら、少し腹が立った。まさに「乳があれば母」というわけだ。

いや、乳がなくても母なのだ。

数回会っただけなのに、ママ、ママと呼んでいる。あの日本人女性に一体どんな魅力があるというのか?

「久美は本当にきよこさまのことが大好きなんです」立花雅は今日の久美の様子を説明し終えて、まとめた。

雲さんは夜になってやや良くなり、立花雅の言葉を聞いて頷いた。「良い子だわ。美人で優しくて、佐藤清美と同じような綺麗な髪をしているわ」

「パパ、ママ...抱っこ!」久美は何かを聞いたのか、おしゃぶりを咥えながら、眠そうな目をしながらも、パパとママに抱っこを求めてぐずっていた。