第783章 計画に変更あり、夏川清美が動く

結城陽祐と夏川清美が屋敷に戻ると、結城お爺さんと夏川お爺さんがリビングで囲碁をしているのが見えた。木村久美は近くの絨毯に座り、クマの絵本を抱えて読んでいて、とても真剣に理解しているように見えた。

二人が入ってくると、小さな子供は顔を上げ、お父さんを見てからお母さんを見て、少し迷った後、夏川清美に小さな手を伸ばして抱っこをせがんだ。

夏川清美は手指消毒液で手を拭いてから、前に進み小さな子供を抱き上げた。

傍らで囲碁をしていた結城お爺さんは孫を一目見て、友人に手を振った。「明日また勝負しよう」

そう言って結城陽祐を自分の部屋に呼んだ。

夏川お爺さんはゆっくりと立ち上がり、木村久美を抱いている夏川清美を見た。「夕食は食べたか?彼らは遅くまで話し合うだろうから、君は木村久美を連れて早く寝なさい」