ファンが最も悲鳴を上げずにはいられなかったのは。
男の関節の整った手、白くて長い指、前腕の内側には純黒の英文のタトゥー、持っている紙袋には、ぬいぐるみのクマが入っていた。
この光景が、なぜか甘やかしているように見える!?
「きゃーー!私、死んじゃう!柴田裕也、恋してるの!?」
「ダーリン、そのぬいぐるみはどういうこと!浮気してるの!?」
「この人が私に冷たい態度を取るのも、素敵すぎる、うぅ。」
……
悲鳴を聞いて、柴田裕也は薄い唇を緩めた。「このクマね?僕の家のお姫様を守るためのものだよ。」
その言葉が落ちた瞬間。
会場は爆発寸前!!
しかし、ファンを怒らせる前に、柴田裕也は再び軽く笑った。
「妹のためだよ。」
これを聞いて、ファンの態度は一変した。
「ダーリン、いつ私たちの妹に会えるの??」