第88章 妹は彼氏が必要

ファンが最も悲鳴を上げずにはいられなかったのは。

男の関節の整った手、白くて長い指、前腕の内側には純黒の英文のタトゥー、持っている紙袋には、ぬいぐるみのクマが入っていた。

この光景が、なぜか甘やかしているように見える!?

「きゃーー!私、死んじゃう!柴田裕也、恋してるの!?」

「ダーリン、そのぬいぐるみはどういうこと!浮気してるの!?」

「この人が私に冷たい態度を取るのも、素敵すぎる、うぅ。」

……

悲鳴を聞いて、柴田裕也は薄い唇を緩めた。「このクマね?僕の家のお姫様を守るためのものだよ。」

その言葉が落ちた瞬間。

会場は爆発寸前!!

しかし、ファンを怒らせる前に、柴田裕也は再び軽く笑った。

「妹のためだよ。」

これを聞いて、ファンの態度は一変した。

「ダーリン、いつ私たちの妹に会えるの??」