第186章 世界一幸せな場所

灰原優歌はお粥をすくう手を止め、苗木おばさんの焦りがよく分からなかった。

「ちょっとリラックスしに出かけたのかもしれません」

灰原優歌が言い終わると、苗木おばさんが説得を続ける前に、彼女を座らせて、「苗木おばさん、これも味見してみて、美味しいわよ」

苗木おばさん:「……」

……

朝食を済ませた後。

灰原優歌はテーブルの上を見渡し、金井雅守が持ってきたIDカードを見てから、それをポケットに入れ、資料を持って出かける準備をした。

A.M.計算技術研究所。

「このバカ野郎、早くガラスを拭けよ、なんでこんなに汚いんだ??見た目が悪いだろ、分かってるのか??!」

金井雅守が突然若者の机を強く叩き、彼を驚かせた。

「……」

このクソジジイ、何の問題があるんだ??

以前、上層部の幹部が来た時、彼は研究に没頭していて、ドアすら開けようとしなかった。幹部たちを玄関で1時間以上も待たせて……