第165章 妹を可愛がる姿は、とても凶暴

その後。

柴田裕也がまたメッセージを送った。

【柴田裕也:弟が無知で、上田先生に恥をかかせてしまいました。】

【柴田裕也:優歌はどこにいるの?】

【柴田裕也:[お花をあげる.jpg]】

担任は目がピクピクと動き、豪門の争いドラマを見終わったかのように、震える手で柴田裕也に教室棟の部屋番号を送った。

しばらくして。

柴田浪はグループから追放されたことに気づき、柴田裕也に必死でメッセージを送り始めた。

【おい、人間のすることか???[疑問]】

【裕也、グループに戻せ。】

【聞こえてるのか??????】

【わかった裕也、今からお前の醜い本性を暴露してやる。ファンたちに見せてやる、彼女たちがどんなクソ野郎を応援してるのかをな。[微笑][微笑]】

しかし、この時。

柴田裕也はすでにマネージャーの車に乗り、悠々と永徳高校へ向かっていた。