その後。
柴田裕也がまたメッセージを送った。
【柴田裕也:弟が無知で、上田先生に恥をかかせてしまいました。】
【柴田裕也:優歌はどこにいるの?】
【柴田裕也:[お花をあげる.jpg]】
担任は目がピクピクと動き、豪門の争いドラマを見終わったかのように、震える手で柴田裕也に教室棟の部屋番号を送った。
しばらくして。
柴田浪はグループから追放されたことに気づき、柴田裕也に必死でメッセージを送り始めた。
【おい、人間のすることか???[疑問]】
【裕也、グループに戻せ。】
【聞こえてるのか??????】
【わかった裕也、今からお前の醜い本性を暴露してやる。ファンたちに見せてやる、彼女たちがどんなクソ野郎を応援してるのかをな。[微笑][微笑]】
しかし、この時。
柴田裕也はすでにマネージャーの車に乗り、悠々と永徳高校へ向かっていた。