「スティーブンさん、確認だけさせていただきました。あなたでしたら、もちろん問題ありません」
方山賢一の態度が180度変わったのを見て、院長は思わず目が引きつった。
「他の人は会議でカップ麺を食べていても、優れた専門性は妨げられませんからね。方山先生、そうでしょう?」
院長は母国語で、にこやかに尋ねた。
方山賢一は顔色が悪く、一言も発することができなかった。
彼の頭は混乱し、灰原優歌が連れてきた人物がスティーブンさんだとは、どうしても想像できなかった……
柴田裕香と柴田の母は彼を馬鹿にしているのか?!!
スティーブンの能力は、この専門分野では天井級だと言えるほどだ!結局、この母娘は彼に診察を依頼する勇気があったとは!?
わざと彼を恥をかかせようとしているのか?!
……
病室の入り口で。