第245章 大物たち:?[微笑]

まさか林院長なの??

でも林院長の人脈がそんなに広いはずがないのに???

「ほら見てください、自分の実の娘さえも踏みつけるような人ですよ」

柴田おじい様は冷笑した。

柴田の母は何か言いかけたが、結局赤面して唇を噛みしめ、黙り込んでしまった。

……

そしてこの時。

ネット上では状況も分からないネットユーザーたちが、大騒ぎになっていた。

【げっ、こんな時に年上の男と遊びに行くなんて、あのお嬢様面白いわね】

【林院長が可哀想だわ】

【今回はアカウント凍結されても言わせてもらうけど、あなたは柴田裕香には及ばないのよ、分かってる??】

【???なんで灰原優歌を叩くの?】

【みんな意味不明な発言して、正義ぶってる。ネットいじめって言葉も知らないの??】

【こんな女、こういう目に遭って当然よ、私のアカウント凍結してみなさいよ[ニヤリ]】

……

事態は次々と展開し、ますます混迷を深めていった。しかし柴田裕香のマーケティングチームの誘導により、彼らの望む方向へと進んでいった。

ところが間もなく、人々を驚かせる衝撃的な展開が起きた。

数分後。

二日間徹夜で撮影を続けていた柴田裕也は、その投稿を見るなり、すぐに転載した。

【柴田裕也:?[微笑]】

一方、集中訓練中で携帯を没収されている柴田浪からは、何の動きもなかった。しかし意外なことに、すぐさまCrush柴田浪工作室が柴田裕也のコメントを転載した。

【Crush柴田浪工作室:?[微笑]】

一分も経たないうちに、コメント欄は大爆発した。

【ははははは来た来た、妹を守る怒りを携えて来たぞ】

【浪兄さんの工作室、笑わせる気?!!事務所:浪兄さんの妹は私が守ります!】

【報告します、次期お義姉さんファン集合完了!】

【報告します、三番目のお義姉さんファンはチキンを食べ終わってから集合しますにゃん[犬]】

【呆れた……影帝の兄貴と eスポーツ選手の兄貴がいるからって偉そうに、ファンで洗脳してんの?】

【怖いわ怖いわ、ファン多いからって偉いの?それでいい?】

【役者は国を滅ぼすわ、まったく】

……

柴田裕也と柴田浪のファンは多かったが、より重要なのは、この件で灰原優歌の印象が最悪になってしまったことだった。