第283話 お兄さんは本当に素晴らしい

土屋遥はこの世界が全て幻想的になったと感じた!

和田誠のあのバカでもできなかったのに、隣の席の彼女ができたなんて??

佐藤知行の土屋遥を見る目も、とても複雑だった。

彼は気づいていないのか、灰原優歌がiPadを使うたびに、外国語の文献を読んでいることに?

彼女はローシェルで育った人なのに。

突然。

越智先生は顔を曇らせて言った、「静かに!!」

みんなが静かになり、不満げに彼を見つめる中、越智先生はようやく教壇に立った。

彼はチョークを取り、和田誠と灰原優歌の解答手順の横に、点数をつけた。

6点、15点。

次の瞬間、全員の心に激しい波が立った!

「まさか!和田誠が6点しか取れなかったのに、なんで灰原優歌が満点なの??」

「私の目がおかしいの??この点数、間違えてつけたんじゃない???」