入場後。
石川信方は隣でぶつぶつと言った。「おじいさんが申し込んだ大会に出ないで、こんな大会に出るなんて。」
今後A.M.計算研究所の活動に出席する時、他人の紹介はK.Z.ブサカ賞第XX回受賞者になるのに。
彼女は全国高校生物理コンテスト優勝者【Y.G.】??
恥ずかしくないのか???
灰原優歌は眉を少し動かして、「私が申し込んだわけじゃないわ」と言った。
それを聞いて、石川信方はすぐに理解した。
また一人騙されて来た生徒か。
ただし、永徳は自分でも気づいていないだろう。今回は本当に偶然にも天才を引き当ててしまったことを。
「まあ、頑張って...どうせ準備も整ったことだし。」
この時、石川信方は試験監督としての責務を思い出した。
突然。
灰原優歌は立ち止まり、しばらく沈黙した後、「信方兄さん、ペン忘れちゃったみたい。」