第323章 大物が切手のように集められた

「何が悪いの?私は年上なんだから、当然でしょう」

この言葉を聞いて、男の目は相変わらず冷淡そうに見えたが、何とも言えない攻撃性を帯びていた。

彼は嘲笑って、「馬鹿げている」と言った。

曽田旭:「???」

「年上として、分別をわきまえ、後輩に誤解を与えないよう、適度な気遣いをするべきだ」

久保時渡の言葉は、誰に向けて言っているのかわからなかった。

曽田旭も頭を掻きながら困惑していた。「誤解??」

なぜ誤解するんだろう?

三、四歳の小さな姪っ子が、何を誤解するというのだろう??

「車を持ってきて、先に会社へ行こう」

久保時渡の気品ある眉目には感情が読み取れず、語調は軽やかだった。

「はい」

曽田旭が去った後、久保時渡は無意識に薄紅の唇を指の背で軽く撫で、昨夜のことを思い出した。あの密かなキスも含めて。