第360章 コンテスト満点!

元々彼は下で聞いていた時、誰かが三浦雅子を押さえ込んだことに驚いていたが、まさか自分も押さえ込まれるとは思ってもみなかった。

内田和弘は端正な顔を曇らせながら、議長台に向かって歩いていった。まるで大きな侮辱を受けたかのようだった。

その瞬間。

生徒だけでなく、教師までもが呆然としていた。

永徳にこんなレベルのダークホースが隠れていたなんて!??

「けも...神様、まさか内田和弘を超えるなんて、本当にすごい奴だ」土屋遥は隣の席の人が'けもの'という言葉を嫌がるのを思い出し、すぐに言い直した。

そう言って。

彼は佐藤知行の方を向き、内田和弘を揶揄するような口調で「佐藤兄さん、一位は誰だと思う?」と尋ねた。

「灰原様だろう」

佐藤知行は躊躇なく答えた。

「...」このデブと話すのは本当に疲れる。

土屋遥は灰原優歌の肩を叩きながら、また我慢できずに聞いた。「灰原様、一位は誰だと思う?」

灰原優歌は眉をピクリと動かし、ゆっくりと「私だと思う」と答えた。

土屋遥:「...」

この二人は薬も飲まずに、なぜ学校に来てるんだ?

そのとき。

上田先生も羨ましそうに手をこすりながら、ため息をつかずにはいられなかった。

いいなぁ。

どのクラス担任が途中でこんなダークホースの生徒を手に入れたのだろう。

突然。

壇上の森下先生が笑顔を見せ、目尻の皺がより深くなった。「みなさんの議論の声が聞こえてきました。一位の点数を知りたがっているのもわかります。それでは発表しましょう——

一位、灰原優歌、コンテスト試験100点満点!」

その言葉が落ちた瞬間。

会場は不思議なほどの静寂に包まれた。

手をこすっていた上田先生は体が硬直し、急に顔を上げた。

そして灰原優歌を現実に引き戻そうとしていた土屋遥も、言葉が喉に詰まったままになった。

な、なんだって??

一位は誰???

突然。

誰かが思わず叫び声を上げた。「い、一位?満点??灰原優歌???」

これは冗談じゃないよね??

誰であっても灰原優歌であるはずがない!!!

すぐに、壇上で表情を崩していた内田和弘は、表情を変え、皮肉っぽく灰原優歌を見つめた。

彼は冷笑を浮かべながら黙っていた。