壇上からの声が、校庭全体に鮮明かつ不気味に響き渡った。
会場は静まり返った。
三浦雅子の顔に浮かんでいた笑みも、消える間もなかった。
「マジかよ、三浦雅子が三位??」
他の生徒たちは思わず驚きの声を上げた。
その言葉に、三浦雅子は体が硬直し、顔色が青ざめた!しかしすぐに目を上げ、壇上の先生をじっと見つめた。
まだこの事実を信じられないようだった。
どうしてこんなことが???
どうして彼女がたった三位なんて!?
三浦雅子は歯を食いしばり、鉛を流し込まれたかのように足が動かなかった。
「もしかして、二位は他校の生徒?」誰かが小声で推測した。
一位が彼らの学校なら、それは当然内田和弘だろう。でも内田和弘以外に、誰が三浦雅子を超えられるというの??
だって、彼女はラファエル競技で二位を取った人なのに。
突然。
同じようにこの問題について考えていた人が、校長と篠井教授の手にある賞状に気付き、「違う!見て、先生の手にまだ二枚の賞状がある!!?」と叫んだ。
その言葉が落ちた。
空気は再び凍りついたかのように、異様な雰囲気に包まれた。
つまり、二位も永徳の生徒?
そのとき。
誰かが弱々しく尋ねた、「じ、じゃあ……上位三人とも私たちの学校??」
皆は黙り込み、何か微妙な予感が漂っていた。
今日は、ダークホースが出るに違いない。
三浦雅子でさえ三位だったんだから!!
この二位は、一体どんな化け物なんだ??
なぜか、学校全体が興奮状態に陥っていた。
いつもの安定した学業優秀者より、突如現れたダークホースの方が皆の関心を引くものだ!しかも、このダークホースが三浦雅子を追い抜くなんて、すごすぎる!!
この時。
学校全体を見渡すと、七組だけが「自分たちには関係ない」という状態だった。
どうせ、誰が優勝しても自分たちのクラスの生徒じゃない。
「疲れたよ、上田先生、帰って休んでもいい?」男子生徒が気だるそうに担任に呼びかけた。
上田先生はまぶたを痙攣させ、まさに心を刺されたような気分だった。他のクラスの生徒は壇上で賞を受け取るというのに、自分のクラスの生徒は立っているだけで疲れると言う。
「我慢しなさい、もうすぐ終わるから。」
上田先生は腕時計を見て、最後にため息をつき、悲しげな目つきをした。