壇上からの声が、校庭全体に鮮明かつ不気味に響き渡った。
会場は静まり返った。
三浦雅子の顔に浮かんでいた笑みも、消える間もなかった。
「マジかよ、三浦雅子が三位??」
他の生徒たちは思わず驚きの声を上げた。
その言葉に、三浦雅子は体が硬直し、顔色が青ざめた!しかしすぐに目を上げ、壇上の先生をじっと見つめた。
まだこの事実を信じられないようだった。
どうしてこんなことが???
どうして彼女がたった三位なんて!?
三浦雅子は歯を食いしばり、鉛を流し込まれたかのように足が動かなかった。
「もしかして、二位は他校の生徒?」誰かが小声で推測した。
一位が彼らの学校なら、それは当然内田和弘だろう。でも内田和弘以外に、誰が三浦雅子を超えられるというの??
だって、彼女はラファエル競技で二位を取った人なのに。