しばらくの間。
二人の教授は言葉を失い、目には衝撃と信じられない思いが浮かんでいた。
高校生が、こんな問題を簡単に解けるなんて??!
先ほど灰原優歌が解答の途中で、いらいらしながら黒板に六つの点を書いて最終答案を示したことを思い出し、二人の教授は眉をぴくりと動かした。
彼女のやり方は、まるで「この問題、そんなに難しくないよ」という錯覚を与えてしまう。
「教授、彼女の答えは本当に合っているんですか??」レノはなおも執拗に尋ねた。
そして、彼は陰鬱な目つきで灰原優歌を見つめ、アルリアにこんな問題を解ける人がいるなんて信じられないという様子だった。
しかも、この問題はさっきオーマル教授でさえ苦労して解いていたのに。
オーマル教授はその言葉を聞き、我に返ったものの、まだ夢見心地のような震える声で答えた。「答えは正解です……」
その瞬間。
会場は不気味な静寂に包まれ、すぐさま沸騰した!!
なんだって??!
さっきの問題を二人の教授が十数分かけて解いたのに、灰原優歌は五分もかからずに正解を出したって!??
「マジかよ!さっき永徳の連中が、このコンテストの一位は不正だって言ってたじゃないか??これはどういうことだ?!
不正が面倒くさくなって、実力でやることにしたのか???」他校の生徒たちは、罵りたい気持ちを抑えながら、表面上は笑顔を保っていた。
これは永徳の相手を惑わすための新しい戦術なのか???
「聞いた話では、彼女は今年の黒馬で、最下位から一気に一位まで上り詰めて、永徳の他の生徒たちの心が折れたらしい……」
皆:「……」このやり方は、あまりにも常識外れじゃないか?
そもそも、永徳は雲城最高の高校で、これまで上位四十位以内で一つでも順位を上げるのは、必死の努力が必要だったのだ。
なのに彼女は、何の前触れもなく突然コンテストで一位を取った。誰がこんな常軌を逸した展開に耐えられるというのか???
他校の生徒だけでなく、先ほどまで恥ずかしい思いをしていた永徳の引率教師も、この状況に体を震わせ、信じられない様子で見つめていた。
つまり、灰原優歌は本当にこの実力があったということ!!?
じゃあ、なぜ普段はあんな成績だったの???