第388章 コンピューター交流会に来るな

石川信方は聞いて、何か嫌な予感がした。

「誰を取り合っているんですか?」

高橋教授は伊藤西紀の隣にいる人を指さして、にこにこしながら言った。「この学生よ。どう?素晴らしいでしょう?」

次の瞬間。

石川信方と灰原優歌は目を合わせた。

灰原優歌:「……」

石川信方:「……」

石川信方の表情が歪みそうになった。

もしこの厄介者が数学部に引き抜かれたら、研究室のあの老人に殺されるんじゃないか???

石川信方は穏やかに笑って、「高橋教授、焦らないでください。物事は良い方向に考えないと。もしかしたら、この学生は数学に興味がないかもしれませんよ?」

高橋教授:「……」

何を言っているんだ、このバカは?

「灰原さん、雲城に残りたいのか、それともローシェルに行きたいのか、言ってみなさい」