第424章 灰原様が実家に引っ越す

上田先生の言葉が送信されるや否や、柴田裕也のメッセージが飛び込んできた。

【柴田裕也:さっき、優歌が僕にありがとうって言ってくれたんだ。】

【柴田浪:仲が良いからこそ、ありがとうなんて言わないんだよ。分かった?[ニヤリ]】

【柴田裕也:それに、お兄ちゃん~って呼んでくれたんだよ~】

その瞬間。

グループ全体が沈黙に包まれた。

ずっと見ていた上田先生も目を疑った。柴田家の妹コンプレックスがここまで進んでいたとは。

灰原優歌の「お兄ちゃん」って言葉が、金に換えられるとでも??

それを自慢するほどのことなの???

上田先生が呆れていると、グループの雰囲気はさらに悪化した。

【柴田浪:[微笑][微笑][微笑][微笑]】

【柴田裕也:[お年玉]おめでとう】

【柴田裕也:[お年玉]おめでとう】

【柴田裕也:[お年玉]おめでとう】