上田先生の言葉が送信されるや否や、柴田裕也のメッセージが飛び込んできた。
【柴田裕也:さっき、優歌が僕にありがとうって言ってくれたんだ。】
【柴田浪:仲が良いからこそ、ありがとうなんて言わないんだよ。分かった?[ニヤリ]】
【柴田裕也:それに、お兄ちゃん~って呼んでくれたんだよ~】
その瞬間。
グループ全体が沈黙に包まれた。
ずっと見ていた上田先生も目を疑った。柴田家の妹コンプレックスがここまで進んでいたとは。
灰原優歌の「お兄ちゃん」って言葉が、金に換えられるとでも??
それを自慢するほどのことなの???
上田先生が呆れていると、グループの雰囲気はさらに悪化した。
【柴田浪:[微笑][微笑][微笑][微笑]】
【柴田裕也:[お年玉]おめでとう】
【柴田裕也:[お年玉]おめでとう】
【柴田裕也:[お年玉]おめでとう】