灰原優歌は入り口まで歩いていくと、この大会が本当に盛り上がっていることに気づいた。
目を上げると、会場で最も多かった応援は、柴田浪と柴田浪のチームに向けられていた。
そのため、灰原優歌はしばらくの間、柴田おじい様の姿を見つけることができなかった。
すぐに、灰原優歌は柴田おじい様に電話をかけた。環境は少しうるさかったが。
「おじい様、中に入りましたか?」
「え?試合会場のことかい?入ったよ。おじいさんは途中でチケットを持ってないことに気づいて、先に楽屋に入ったんだ。」
「はい、それならよかったです。」
灰原優歌が言い終わり、電話を切ろうとした時、柴田おじい様の質問が聞こえた。
「優歌、どこにいるんだい?」
柴田おじい様は一瞬驚き、灰原優歌の方から聞こえる騒がしい声を聞いて、思わず「優歌、おじいさんにチケットを届けに来てくれたのかい?」