第415章 高級カスタムレザーケース

しかし、灰原優歌は最初から最後まで、彼に一瞥もくれなかった。

空気は非常に気まずかった。

林院長だけが無表情で彼を見つめていた。

まるで次の瞬間、林院長が持っているエコバッグを彼の頭に投げつけそうな雰囲気だった。

そしてこの時。

片原茉子も川瀬主任を連れて、威勢よく上がってきた。

「川瀬主任、今回は何があっても和田佳枝を処罰しなければなりません」

片原茉子のこの一件は、他の従業員たちの注目も集めていた。

「もちろん処罰します。和田佳枝も他の二人も一緒にクビにしてやります」

川瀬主任は冷笑した。

久保集団が宅配便の置き場になってしまったなんて、どうして知らなかったのか。

しかし。

川瀬主任がエレベーターを出て、VIPルームに向かって冷たい表情で歩いていた時。

後ろから慌てた声が聞こえた。

「待って、そんなに急いで歩かないで!これは慎重に運ばないと、気をつけて!!」

巨大なスーツケースを慎重に運んでいた二人は、手元のスーツケースに気を取られすぎて、前を歩いていた川瀬主任をもう少しで転ばせるところだった。

「兄さん、大丈夫ですか??申し訳ありません!」

巨大なスーツケースを運んでいた人は後ろの川瀬主任を確認しようとしたが、スーツケースに遮られてよく見えず、後ろに向かって大声で叫ぶしかなかった。

謝罪を終えると、二人はスーツケースをVIPルームに運び入れた。

しかしこの光景を目にした川瀬主任は、もう怒りで七竅から煙が出そうだった!!

しかし。

川瀬主任が怒鳴り出す前に、後ろからさらに四人が現れ、サイズの大きな金庫を二つ運んでいた。

皆が呆然と見つめていた。

「マジかよ?宅配便を金庫に入れて???」

「中に金銀財宝でも入ってるのかと思っちゃったよ」

「ははは、さっきのスーツケース見た?VIOの限定カスタムメイドだよ。六七百万円するのに、金があっても中々手に入らないんだ。普通の人がこんなスーツケースで宅配便を送るわけないでしょ??」

これを聞いて。

皆は理解した。

なるほど、高級ブランドの偽物か。

この時。

川瀬主任は既に顔を曇らせてVIPルームに入り、他の人々もこっそりと様子を窺っていた。

堀川社長が意図的に灰原優歌に言った。