第460話 パソコンを教えてあげる

「ちょっと待って」

灰原優歌は彼を見つめ、彼の服装はボロボロだが、パソコンは大切に保管されていることに気づいた。

画面は彼女のものよりもきれいだった。

少し考えて。

灰原優歌は彼の前に歩み寄り、残りの七百元を彼の前に置いた。

「これが私の持っている全てです。用事があるので、先に失礼します」

老人は「……」

これは自分を当たり屋だと思っているのか!??

灰原優歌が立ち去ろうとするのを見て、老人は突然「こんなに簡単に帰るのか??」と言った。

しかし。

灰原優歌はそれを聞いて、この老人が自分を恐喝しようとしているのかと思った。

彼女は笑いながら、だらしなく頬杖をつき、辛抱強く彼の前にしゃがんで言った。

「おじいさん、私は学生なので、お互い理解し合えませんか?」

老人は「……」